調剤薬局就職の面接で正反対の事を言う人事担当者と薬剤師

エムスリー(m3)で紹介された薬剤師就職の面接は、子どもが不在の平日午前中に予定されていました。

  以下では、現在薬剤師として既に働いている私が思うことについて赤字で書きます。

エムスリーキャリア(m3)からは、自分1人で面接に行くように言われました。
他サイトでは、サイト側の担当者が付き添うというのもありますが、m3は1人で面接に行きます。

   薬剤師未経験の立場では無謀だったと思います。

 

生まれて初めての薬剤師就職の面接に自分1人で行くのは心細い半面、その薬局の長所も短所も全て受け入れる覚悟でした。

幸い良い天気だったので、行きも帰りも歩いて行く事にしました。

通勤経路になる墓地の中は、犬の散歩をする人達が所々いたので、寂しくはありませんでした。
でも、やはり雨天だったら誰も歩いてないのだろうと思いました。

  通勤経路に強い不安があるなら最初からやめた方がいいです。
もう一度利用したい会社は、通勤経路に不安を持ってしまうような職場は紹介してきません。

 

薬局に近づくにつれて少しずつ緊張してきました。
ただ、一度実際に歩いているので、既に道を知っているのは、安心材料の1つである事を知りました。
忘れ物が無いか何度も頭の中で確認しつつ歩いている状態の中、もし初めての道だったら、きちんと時間通りに目的地に付けるかという不安もあいまって、押しつぶされそうな気持になったことでしょう。

予定の時間より5分ほど早く、薬局に到着しました。

恐る恐る薬局に入ってみると、ベテランの女性薬剤師の方が受付にいました。
事情を話すと、スーツを着た採用担当の方が出てきて、面接する場所として、一番奥の部屋まで案内されました。

そこからは、採用担当の人と2人きりで話す事になりました。
薬剤師の免許証は、すでにm3に写真で送っているので、ここでは提示はありませんでした。
履歴書を出し、その履歴書に基づいて、学歴や職歴、家庭環境、働く時間帯などについて聞かれたので、質問に合わせて答えていきました。

雰囲気としては、和やかに進みました。
「未経験ですが大丈夫です、これから頑張りましょう」という雰囲気でした。
質疑応答では、働きながら覚えて行くのが一番だとのことで、今後の薬局の経営方針など、詳しく教えていただきました。
私も、色々勉強しようと、かなり強い決意を持った記憶があります。

面接が一通り終わったところで、採用担当の方が、「今ちょうどお客さんがいないので、よろしければ職場見学しませんか?」と言ってきたので、「ぜひお願いします」と、薬局の調剤室の方へ移動しました。

薬剤師2名と事務の方が1名いました。
とても狭いところに、床付近から天井まで薬がずらっと並べられ、管理薬剤師の方がいうには、千種類ほどの薬があるとのことでした。
私に説明してくださりつつも、いつしか採用担当の方と管理薬剤師の雑談になりました。

その雑談を何気なく聞いていると、採用担当の方がその薬局に来たのはとても久しぶりとのこと。

管理薬剤師の女性は、私の前で社長に対する愚痴を採用担当の方に話してました。

この時は何とも思いませんでしたが、今思うに、面接しに来た人の前で平気で社内の愚痴を話し続ける職場はどうかと思います。
真剣に面接に来た人を軽視した態度ですし、何よりも緊張感に欠けてます。
面接をして印象の良かった薬局は、いずれもそんな雑談は一切ありません。

 

すると突然、管理薬剤師が、私に「調剤経験は何年なの?」と聞いてきました。

なんでそんな事を聞くんだろう。
m3から全て話が行っているはずなのに、知っている事を敢えて聞いているのかな、と思いました。
そうすることで、私との会話の話題作りにもなりますし。

私が答えようとしたら、採用担当の人が、
「調剤は未経験です。これから働きながら経験していくんですよ」
と、明るく答えてくださいました。

すると、

管理薬剤師が、急に小声になり、呟くように、私に向かって、
「え?ダメでしょ。未経験なんて」
というのが聞こえました。
採用担当の人は、聞こえたのか聞こえてなかったのか、それに対しては何も言わず聞き流し、私も、当然ながら何も言いませんでした。

そんな事を聞いてしまった私は、それ以後、
「なぜ?m3は担当者に説明したって言ってたけど、どういうこと?」
そんな疑問で頭がいっぱいになりました。
にこやかな人事担当者と不機嫌な薬剤師が同じ場所にいて、話し合うわけもなく、ずっと同じ表情で立っている事に、強く戸惑いました。

 人事担当者と現場の薬剤師の間の連絡が全然行ってなかったのです。

 そして、エムスリーキャリアも人事担当者とだけ連絡を取り、現場の薬剤師とは一切連絡はとってなかったのです。

その後、しばらくして、面接も見学も全て終了し、歩いて帰宅しました。
自宅に向かって歩いている時も、「え?ダメでしょ。未経験なんて」と言う低くて小さい声が耳から離れませんでした。
全然納得できない展開に、とても複雑な気持ちでした。


管理薬剤師のほかに薬剤師が一人いるだけの小さい薬局は、一国一城の主同然。
管理薬剤師の人柄がそのまま職場の雰囲気になります。責任の伴う緊張感のある仕事ということもあって、個人の性格とその人の厳しさが前面に出てきます。薬剤師経験の有無にかかわらず、リーダーとなる管理薬剤師との密な関係が、自分にとって良いか悪いか各人で判断することになります。

 この記事の職場について言うと、結果的に断られて良かったと思ってます。
今の職場は、とてもフレンドリーで職場全体の意思の疎通もしっかりしてます。

薬局内の雰囲気は、各薬局によって本当に差が大きいです。

無事に自宅に帰って、着替えと洗顔を済ませホッとしたものの、納得できない気持ちは消えませんでした。

今思うに、このとんでもない経験は、後にも先にもこの時だけ。
とても貴重な転職体験でした。

 


薬剤師転職の王道!エムスリーキャリア

私が、決め細やかなサポートをしていただいたファルマスタッフです。
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