調剤薬局で薬剤師として初投薬を前に極度の緊張

初めて務めた薬局での話の続きです。
調剤薬局ではピッキングに専念という私でしたが、薬局長から、「そろそろ投薬してみる?」と言われました。

「はい!」と元気に返事ができるわけでもなく、「私にできるでしょうか・・・」と不安げに言うのがやっとでした。

「とにかく、やって慣れていくのが良いのよ。数をこなすうちに、自分なりのやり方ができてくるから。とりあえず今は、私の言った通りにやることだけ考えてね」と薬局長。

そして、更に私は続けて、「あの…薬の名前と効能がまだよく分からなくて。こんな自分はもっと勉強してからのほうがいいんじゃないかと…」と言いました。

すると、「それも数をこなしていくうちに覚えるから。最初から薬の知識が完璧な人なんていないんだから。患者さんへの説明は、薬情を見て言えばいいのよ。最初はみんなそんなものだから。」と薬局長。

私 「それで良いのならいいんですが…」
薬局長 「そんなことより、お渡しする薬が処方箋通りかどうかのほうが大事。しっかり確認お願いね。」

私は、患者さんへの説明のことを気にするより、処方箋通りか入念にチェックするほうが大事であることを、その時理解したのでした。
それまで、私の頭の中は、患者さんへ薬の説明ができるか、そのことで埋め尽くされていました。

そして、次に心配になったことは、結構人見知りする自分の性格についてです。
これは、もう薬局長に言ってもどうにもならないと思い、自分の中で対処しようとしてました。
知らない人と話すのが苦手なのです。
かといって、もし、ここにママ友が来たとしても、逆に緊張してしまうかもしれないし。
結局、誰が来ても緊張すると思いました。

薬局長は、「この患者さんなら大丈夫」という人を数人選んでくださいました。
落ち着かない気持ちで調剤室にいると、「そろそろ、○○さんがいらっしゃる頃だからね。」と薬局長に言われました。

私は緊張のピークです。
えっと、まずはなんて言うんだっけ…。
あー、もう無言でただ薬を渡すだけになってしまいそう。
お会計することにまで気が回らないよ…。

薬を渡す手が震えそう。
その震える手を見られるのかと思うと、さらに震えてしまいそう。
もう、考えるほど緊張し、頭の中は真っ白でした。

来院する日時は大体予測できるので、事前にピッキングを済ませ薬袋と薬情を用意。
電子薬歴を薬局長の説明を受けながらチェック。

「○○さん、今日はいつもより来るの遅いね」と薬局長。

いつも午前11時ごろ来るのに、もうすぐ正午なのにまだ来てませんでした。
これを機に、私は、少しでも落ち着けるように、頭の中でシュミレーションしてみました。

えっと、まずはご挨拶。
この挨拶すら忘れそうなので、何度も頭の中で「こんにちは」を繰り返しました。
すると、今度は、「こんにちは」しか頭に浮かばず、その次にしなければならないことが全く思い浮かびません。

下手したら、手ぶらで挨拶してしまいそうです。
薬剤師である自分の立場を自覚し、薬を渡すための一連の流れを始めなければなりません。

患者さんの名前を読んだあと、カウンターまで来た患者さんに対して薬と薬情はどうやって置くんだっけ?
処方箋はかごの中のままで良いんだっけ?
あー、やっぱり何も覚えてない。

できない自分を自覚するほど緊張することに気がつき、更に緊張という悪循環でした。

とても丁寧なサポートで今勤めている薬局を紹介してくれたアプロ.comです。
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